アメリカで職を探してみた。(2023年OPT体験者の記録)

アメリカ就職

だいぶご無沙汰してしまいましたが、まもなく日本へ本気国ということで、アメリカでのOPT(Optional Practical Training)について私自身が経験したことを本記事ではシェアしたいと思います。また、これはあくまでも個人の体験記となりますので、参考までに読んで頂き、実際にどのようにアメリカをサバイブしていくのは、読者の方次第となります!自分の道は自分で決めて突き進んでいくことで納得感が生まれ、充実した人生になる!と思ってます:)

■自己紹介

2022年9月:University of Washington Global Business Certificate取得のため、渡米
2023年6月:卒業、Certificate取得
2023年8月~:在ロサンゼルス企業にてMarketing Specialistとして就業中
※それより前の経歴等はこちらのページをご確認ください。

OPTとは

OPTとは、Optional Practical Trainingの略で、主にアメリカの学校で学んだことを実社会で実践するために、学生ビザを保有する生徒に対し、一般的に卒業後最長1年(STEMは最長3年)の就労を許可するプログラムです。ワーキングホリデーという制度はアメリカにはないので、自力でアメリカで働いてみたい!というアメリカ国籍以外の方はこのOPTで就職先を探すのが一般的です。OPTの利用が対象となるのは、アメリカの専門学校、短期大学、大学(院)、または9ヵ月以上のサティフィケートプログラムに入り、学位もしくはサーティフィケートを取得することが条件となります。また、 職種の選択に関しては専攻した学術領域に限られます。私の場合だと、グローバルビジネスを学んだ為、仮に過去にソフトウェアエンジニアなどのキャリアを日本で築いており、アメリカで同じ職種に就きたいとしても、エンジニアリング関連の分野をアメリカで学んでいない為、OPT期間にソフトウェアエンジニアの職種に就くことはできないということです。
この職種がOKかどうか、というのは在籍する学校のInternational Student Officeに問い合わせることで詳しい情報が得られるので、実際に就職活動する際、心配な場合は聞いてみてください!また、OPTによる就業開始はアメリカ移民局の 許可を必要とします。その為、就業開始にあたりしかるべきタイミングで移民局にOPTの申請を行い、移民局からEmployment Authorization Document (EAD)カードを受領して、就業開始をする必要があります。

OPTでのアメリカでの就職活動について

これは私自身の事前リサーチもあまりできていなかったこともありますが、正直なところOPTステータスでの就職活動はかなり大変でした。渡米前は米系企業に就職→ビザサポート→アメリカ移住の計画もぼんやりですがありましたが、こちらに来てこの道のりの険しさを知りました。笑 周りのOPTステータスの生徒の就職活動も踏まえて、私なりの就活時高いハードルとなるポイントをあげます。

ジョブ型のため、募集内容に見合った経験やスキルセットが必須

アメリカは日本の新卒採用方法とはことなり、雇ったらすぐに即戦力になる人を探しています。エントリーレベル(いわゆる新卒レベル)のポジションだとしても、未経験でもOK!という応募はほぼなく、その職種に見合った勉強やインターンシップなどの経験がないとそもそも面接にたどり着くことも厳しいかと思います。日本の新卒採用のように、企業がしっかりと手厚くトレーニングをするところは少ないです。最近はアップスキルやリスキリングの風潮があるので、ラーニングする為の補助などは充実しているところも多いですが、社会人として一から色々教えるというところはほぼないと言えます。私は日本での社会人経験があった&その経験を生かした職種をこちらでも求めていたので、レジュメを送ったのに面接たどり着けないということはほぼありませんでした。(一方で、次項に書きますが、ビザのステータスの問題が次のハードルとして立ちはだかるのですが。。)なので、社会人経験がない状態でアメリカ留学→就職を目指す場合、現地アメリカの学生同様、まずは無給のインターンシップやボランティア活動などで経験を積み、その経験を活かす形で実際の就職活動をするという流れがおすすめです。アルバイトの経験でも募集してる職種とうまく内容がマッチしていれば問題はないかと思います。そのあたりを意識したうえでアメリカへ行く前からできる限りの行動をしておくことをおすすめします。

ビザステータスが厳しい

私としてはここが最大のハードルであると感じました。OPTというのは最初に説明した通り、期限付きで就労許可をもっている状況です。STEMだと3年なので、ある程度長く働けますし、アメリカは転職することが当たり前の環境なので3年~4年くらいで人が回転していくことを踏まえると、STEM学生はあまり問題ないようにも思えます。ですが、私のようなビジネス系の学問卒になると1年しか猶予がないため、企業側も1年か、、短いな、、ということでそこが非常にネックになります。いい感じに面接を進めていっても、OPTという話をした瞬間に一気に消化試合と化しますw最初はOPTといわずに面接を進めて相手に良いと思ってもらえたうえで、最後にOPTと伝たら、理解してもらえるんじゃないかと思いましたが、そんなに甘くはなかったです。笑 どこかのタイミングでOPTである旨は伝えないといけない訳ですが、採用したい!という話になっても、OPTなんですと伝えたとたんにNOとなってしまう状況にやはりなってしまう訳です。就活を続けていくなかで、時間がもったいないと思い、最初にOPTである旨を伝える形式にやり方を途中から変えましたが、正直それを始めてからは面接にたどり着くことが米系企業ではできなかったです。涙 (ちなみに米系企業でもOPT期間、無給インターンで雇ってもらえるところはそこそこあります。また、給料が低くても良いのであればもう少し間口は広がると思います。私は自立した生活&ある程度日々の生活を楽しめる程度の収入は確保したいことベースで就職活動をしていたので、その辺り求める内容によっても難易度は変わってくるかとは思います。)最終的には、日本語も活かせるということを武器にして、在米日系企業を就職先のターゲットとして就職活動をすることに方向転換をして、結果現在働くことができているという訳です。

就職活動のタイミング

日本人あるあるかもですが、何事も早めに動いておきたいし、決めておきたいという精神が私にもありました。笑 卒業は6月初旬、そこから日本に一時帰国したいと思っていたので、自分としては7月から1年間、アメリカで働こうと思ってました。 ですが、早めに決めたい!安心したい!という想いがあったので、2月後半あたりからレジュメの送付をしはじめました。そこから面接の連絡くるのですが、アメリカの求人募集は、なるはやで企業が人員を埋めたい状況で募集をしている為、2月のタイミングで面接を受けた際に、「いつ頃から働けますか?」という問いに対して「7月ごろからです。」というと、「え、そんなに遅いと厳しいです。どんなに待てても1か月後です。」ということで終わりますw 何が言いたいかって、早すぎる就職活動は功を奏しません。もやもやするかもしれませんが、これはこちらのスタイルなので、割り切って自分が働きたいタイミングの2か月前くらいから本腰いれてレジュメやカバーレターを送り始めるのが良いかと思います。せっかく面接にこぎつけてもタイミングが早すぎたせいで、チャンスを逃すのはもったいないですよね。

英語は話せてあたりまえ

これはもう言わずもがな、かもしれませんが、米系企業で働きたいのであれば自分の意志をしっかりと伝えることができるレベルのスピーキング力、またネイティブイングリッシュスピーカーの話す内容を聴きとれるリスニング力は必須です。自分が人事だったら、同じレベルのスキルを持ったネイティブスピーカーと片言の人だったら、そりゃあすらすら話せる人をとりますよね?
もし語学に自信がない状態で米系企業に挑むならよっぽどの秀でたハードスキルが必要だと思います。結局どこまでいってもコミュニケーションは仕事を行う上で必須なので、円滑にコミュニケーションができないのであれば、企業から必要な人材とは思われないですよね。 ライティングスキルももちろんあるにこしたことはないですが、最近はchat GPTなどもありますから、メール作成などは既に英語でのコミュニケーションがある程度とれるレベルであればテクノロジーの力を借りてなんとか乗り越えられると思います。面接のときに何を言ってるのかわからない、うまく伝えられない、となれば速攻で落ちます。ネイティブスピーカーでない以上、語学力に関しては永遠に突き詰めるものがあると思う訳ですが、ビジネス上での英会話であれば日常会話とは異なり相手も極力聞く耳は持ってくれます。なので、面接の練習は沢山して自信をつけて挑みましょう。また就職活動前のアメリカでの滞在期間もできる限り英語を聞いて、話して語学力をひたすらに向上させていくことをおすすめします。ちなみに、在米日系企業であればポジションによっては英語はそこそこ、日本語ができればOKなポジションもあります。(とはいえ英語ができた方が色々と可能性が広がることは確かですが、、!)英語の壁が就職活動に立ちはだかった場合は、日系企業をみてみるのも一つの手かもしれません。

…ということで、大きく4つですが私がアメリカでの就職活動で大変だな!大事だな!と思ったことを簡単にまとめてみました。今後アメリカでのOPTをトライしたい方の役に立てたら幸いです。

OPT費用

次は、費用の話です。アメリカはいつどんなときでも金がかかります、笑
OPTをするぞ!となった場合、卒業前にUSCISにOPT申請をする必要があります。がもちろんタダではありません!笑 OPTの申請費用は470ドル(2024年6月6日現在)で、オンラインでカード払い可能です。また、2023年からはエクスプレスプラン的なのが登場し、追加で1,965ドル払う(2024年6月6日現在)と処理がめっちゃ早く進むというプレミアムプラン(正式名称:Premium Processing Service)までできました笑。後述しますが、私は4月にOPTの申請をしたのですが、EADが届くまで想像以上に時間を要しました。おかげで日本にも帰れず、仕事を始めるタイミングも伸びました。友人の中にはしびれを切らして、追加料金を払ってプレミアムプランに途中から加入した子もいました。やはりそのプランにするとめちゃくちゃ早く処理が進んでいたのは事実としてありましたのでここはup to youですね!が、高すぎるんだよな、、私はさんざん待った挙句、ここから今更追加料金払ってもなぁ、と思ってしまい、結局粘ってEADカードが到着するのを待ち続けました。笑 時は金なり、、

実際のOPT開始までのスケジュール感

はい、OPT開始までのスケジュールですが想定と大幅に変わりました。笑 USCISのOPT承認が遅いこと遅いこと。これ新しくできたプレミアムプランに誘導させようとしてる思惑あるんか!?って思うくらい遅かったですw

私の想定スケジュール

4月初旬 OPT申請
4月内  OPT承認
6月初旬 卒業
6月中旬  EADカードゲット
6月中旬~7月中旬 日本一時帰国
7月下旬 勤務開始

実際のスケジュール

4月14日 OPT申請
6月初旬 卒業
7月6日 申請が承認され、EADカードの作成が始まったというステータスになる
7月17日 EADカードの作成が終わったというステータスになる
7月17日 EADカードがポストオフィスに配達されたステータスになる
7月18日 EADカードがポストオフィスに届いたステータスになる
7月19日 SSN到着
7月20日 EADカード到着
8月下旬 勤務開始

承認にまさかの3か月近くかかるという。笑 そして承認さましたがれてEADがない状態で国外に出るのは相当リスキーということで、卒業してから、働くこともできなければ、日本に帰ることもできず、ひたすらに承認とカードが届くのを待ち続ける日々でした。せっかくなのでということでその間にCourseraでGoogle Certificateを取りましたよ。このコースはベーシックなデジタルマーケティングの基礎が学べるので基礎学びなおしたい人や、これからデジタルマーケティングに足を突っ込むぞって人にはおすすめです。
話を戻して、結局7月25日にはカードが届いたので、働こうと思えば8月初旬から働けたのですが、私の場合は他州への引っ越し&ちょうどお盆あたりで彼氏がアメリカにくるということで(笑)、ここまでもう予定が伸びてしまったのならもう、楽しめるところまでは楽しんでから仕事始めようと思い、8月末から仕事を始めるにいたりました、、!
ちなみにOPTの申請時にいつからOPTを始めるかを記入するのですが、7月5日から1年間として提出をしていました。もともと希望していた日程から2週間以上遅れてカードは届きましたが、カードに印字されていた有効期限は自分がスタート日として申請した7月5日から1年間でした。

まとめ

だらだらと書いてきましたが、私はOPTの申請をしてからいつ届くんや!ってめちゃくちゃネットで同志を探しましたがなかなか見つからず、、同じような人の為にそのあたりの時系列も私の実体験ベースですが書いておきました。
まあ、簡単にいうと伝えたいことは下記3点。

  • OPTをやると決めたら、申請は受付開始後早めにすべし!
    いつから1年間に設定するかと悩むかもしれませんが、ぴったり
    カードがくるわけでもないパターンも往々にしてあるのでそこまで悩まなくていいと思います。
  • 英語力は磨けるだけ磨いとく
  • 自分の目指すキャリアを考え、それに沿った経験をなるべく積んでおく

これに加えてよく聞くと思いますが、なんやかんやアメリカ就職においてコネクションのパワーは絶大です。インターンやボランティアなどから繋がりを作り、そこから就職につなげることも1つの手です。
本当に一人ひとりいろんなやり方があるので、周りの意見を参考にしつつ、いろんな方法でぜひアメリカ生活をサバイブしてください!!

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