社会人留学のきっかけ-日本の将来への不安-

新卒社会人の絵 社会人留学

改めましてになりますが、私は現在ワシントン大学のGlobal Business Certificateのコースに通っています。こちらのコースは約9ヶ月の期間でビジネス基礎、マーケティング、プロジェクトマネジメントなどを学び、修了するとOPTという1年間アメリカでインターンシップとして企業で働くことができる仕組みになっています。

1年と言わず、アメリカで長く働きたい!という場合はスポンサードしてくれる企業を見つけて1年以内にビザ取得ができないと日本へ帰国せざるを得ない形となります。。不景気の波が米国に押し寄せてきているので大変そうですよね汗
なお、現在私のビザはF-1ビザという種類で勉強をするためにアメリカに滞在しているビザになるため、原則働くことはできません。唯一OKなのは通っている大学内で募集されている学校内でのインターンやアルバイト(学内の図書館、ジム、カフェなどでの勤務)となります。
ただし1週間あたりに働ける時間も定まっており、基本は学問に集中するように!といったことがベースになってます。まあ、いうても毎日課題が多くてアルバイトをバシバシやるぞ!みたいな精神的余裕は現状ないのですが。笑

さて、今回から5回に渡って自分がこのタイミングで留学をすることを決めた理由を書いていこうと思います!
—————————————–
①今の日本社会の将来に不安を感じたから
②もともと海外での生活に興味があったから
③英語を使用した仕事をしたいと思ったから
④身軽なうちにやりたいことをやっておこうと思ったから
⑤コロナ禍で思った以上にお金が貯まったから

—————————————–

それぞれの理由について各項目記事別で詳しく書いてみようとおもいます。
今回は①について!!

①今の日本社会の将来に不安を感じたから

ざっくりですが、社会人になってから今の日本本当に大丈夫??という疑念がどんどん湧いてくるようになりました。学生時代から気付けていればよかったですが、、浅はかでございました。。自分自身の浅はかさでさえも日本の今のヤバさを表している気がします。苦笑

もちろん数字的なデータ(GDP減少/超高齢化社会/少子化/格差の拡大)からも日本社会が今後衰退を辿っていく話は至る所で聞くのでそれも理由になりますが、ここはあくまでも自分自身の経験から感じた危機感を記載します。

私が自分の感覚として、日本社会の将来に不安を感じたきっかけは新卒で入った所謂大企業での状況を目の当たりにしたことです。私は2018年に4年生の大学を卒業してその年の4月から大手通信会社に新卒で入社しました。同期は約250人程いたと思います。

入社の決め手はグローバル事業も積極的に展開していることを会社説明会で聞き、「グローバル事業採用枠」ということで内定をもらった為、少なからず海外事業に携わる仕事に就けるのだと思ったからです。また、他企業からも内定をもらって迷っている旨を伝えた時に人事からもグローバルで活躍できる場があるから是非と熱くオファー頂けたのも決め手の1つでした。

入社後、最初の3ヶ月間は新入社員研修で、その後に配属先が発表される流れで、研修期間長いな〜〜〜と思いつつ、、大手企業かつIT通信会社ということでサポートの充実した、今後の仕事に役立つIT関連の研修、最先端技術などの知識を深める研修内容などを期待していたのですが、まさかの姿勢の正し方やチームでのカレー作り、チーム内で自己分析や他己分析、自分の内側の部分を他人にさらけ出して自己を見つめ直すという自己啓発的な研修など・・・正直この時代においてこんなことを、、といった内容で自分は愕然としましたし一気にモチベーションが下がりました苦笑

同期は学生時代に専門分野を学んできた真面目で優秀な人だらけで、なぜ現場に行く前に3ヶ月もこんな茶番をさせられるのか、これといった説明もないため理解ができませんでした。笑
また、研修後に行われた配属発表はほぼ希望通りの配属先につくことができた人はおらず、私もその一人でした。これは私が入社した会社に限らず大手企業あるあるですが、“最初から希望通りの部署にはいけないのがあたり前”の吹聴があるのですが、全く理解ができません。笑 だとしたら就活時に志望動機や学生時代に学んできたことを聞く必要ってあるんですかね?
もちろん色々な諸事情で全員を希望通りに配置するのは難しいこともあるかもしれませんが、配属時に理由も教えてもらえないまま、面接で言ったことと全く異なる職種を割り当てられるのは意味不明でした。

もはや理由は特にないなら「これといった特別な理由はなく、都合がよかったからです、そういうもんです」でもいいから個人的には説明が欲しかった。
そんな状況ではありつつも、周りの同期や友人はその状況を受け入れ真面目に愚直に働き始めました。私も当初はその一人で、「石の上にも3年」という言葉を信じて希望通りではない国内マーケットの法人営業部門の配属を、やってみないとわからなしということで受け入れて働き始めました。
最初は慣れることに必死でまわりを見ている余裕はありませんでしたが、だんだんと仕事にも慣れてきた頃に会社の組織構造(圧倒的年功序列体制)評価の曖昧さなどが目についてきました。
特に大手企業に入れた=安定した給料は既に手に入れられている(平均収入よりは余裕で年収高い)、正社員なので基本的にクビはない といった状況のため、正直仕事に対して「成果を出す、出さないと」という雰囲気はなく、非常に緩かったです。

もちろん私は営業だったので数字は追われていましたが、1年目の冬に大口契約を取ってきても褒められはしましたがそれが評価に結びつくことはありませんでした。(同じ部署にいる先輩に評価をつける必要があるためと上司から説明されました)

ここまで書くと通信会社で働くのは嫌だったのか?と思われそうですが、働く人はとても好きでしたし、安定した給料・福利厚生があったので人並みに普通に暮らしていくには申し分ない環境だったと思います。本当はここにいられて良かったな〜くらいでゆるふわに過ごせたらそれはそれで幸せなんだろうな、とふと思ったりもしましたが、自分の性格上そう思うことができず、、
ただ、このまま定年までここで働き続けるのか・・・?ということに対して自問自答をし続ける日々でした。

結局、私は約4年法人営業を終えた後、会社のルールで若手社員は必ずするジョブローテションという規則にあたり異動になりました。この異動に関しても事前に人事と希望部署についての面談をするのですが全く面談内容が反影されていない部署へ配属となりました。笑
これは私に限ったことではなく、周りの同期も同状況で、本当に最後まで人事が何を考えているかわからなかったです。そして、結局私は見切りをつけて異動先での仕事を1年で辞めて、自分が興味がある業界に転職することを決めました。

ここまで長々と書いてしまいましたが、何が言いたいかというと

日本を引っ張っていると言っても過言ではない某大企業の内部体質の状況に驚きと落胆と不安を感じ、他の大企業に勤めている友人からも似たような話を聞くことで、自分がいた会社に限ったことではなくて、この状況が通常として起きているんだ、ということが分かりました。
となると、、十数年後の日本って本当にどうなっているんだ??と危惧を感じた訳です

同じアジアの諸害国は勢いを増していく中で、このオールドスタイルの環境が変わらない限り日本は取り残されていくんだろうなと、、そういう意味で日本以外でも暮らしていけるようなマインドやスキルなどがあった方がこの先の未来の生き方の選択肢が増えるのかなぁと思い、海外での生活をしてみたい気持ちが強くなりました。

余談ですが、大企業に入ったら終身雇用してもらうという考え方がこれまでは当たり前のようにあったようですが、自分の同期の代は2022年時点でだいぶ他社へ転職している人がいると思います。
私が転職したのは社会人5年目のタイミング(2018年)ですが、当時だと同期の中では転職早目の方で周りから驚かれたのを覚えてます。その反応にも困惑した記憶があります。笑

私が在籍していたのはコロナ前の時代なので働き方や研修スタイルも今はそれなりに変わっているとは思いますが、残っている同期から話を聞く限り、根本的な組織改革は行われていないため、仕事の評価やフロー、雰囲気などは正直劇的には変わっていない印象です。これは往々にして他日本企業にも当てはまっています、まあ、大きな組織を変えるのは並大抵のことではないですから。

時代が色々と変わってきている中で、組織内もそれに合わせて変わっていかないとどうなるか・・・?気づいたら井の中のかわず状態で時代遅れ、若者にとって魅力的な職場環境ではなくなり、雇用も進まず新陳代謝の悪い組織となりいい成果が出にくくなるのでは?
日本企業は今後の組織のあり方、作り方を考えていくべきだと個人的には思います…!

という訳で①に関してはこの辺で。また次回〜!

コメント

タイトルとURLをコピーしました